#9 揺れながら安定
久々のブログ更新です。
自分でもびっくりするぐらい存在を忘れていました。(遠い目)
3学期のスタートはどうでしょうか。
これまでの積み上げから、順調にスタートしてどんどん高みをめざしている方、新たな人間関係のトラブルが・・・と心配事が増えている方、様々だと思います。
(意外だと言われるのですが)私は後者でした。3学期、これまで通り順調にスタートしたのはいいものの、卒業や進級への不安か、思春期など心の発達の背景か、子供たち同士でのトラブルが勃発したりして・・・。
でも、数年前からそれも「当たり前だな」と思えるようになりました。で、何年か前6年生を担任したとき、卒業前に以下のようなことを学級通信に書いていました。
********************
◆上の写真は法隆寺の五重塔です。1300年以上も倒れずに現在も建っています。その要因は、その塔のつくりにあるといわれています。具体的には、法隆寺の五重塔は、わざと揺れるつくりになっているそうです。揺れやすいからこそ、地震などの揺れを吸収して、倒れにくいそうなのです。このつくりは、東京スカイツリーも真似してあるそうです。
◆人間だって同じだと考えます。悩んだり迷ったりして、たくさん揺れたことのある人の方が案外強いものです。ちょっとのことでくよくよしてしまう人、なんだかうまくいかないなと悩みこんでしまう人も、実はその経験が自分を強くしているのだと覚えておきましょう。
◆みんなが卒業式で歌う、「旅立ちの日に」に次のような歌詞がありますね。「・・・ 意味もない いさかいに 泣いたあのとき ・・・」どんなことを思い浮かべながら歌っていますか。この6年間、友達とぶつかり合ったこと、友達関係で悩んだこと、ときには眠れない夜を過ごしたこと。そんな人もきっと少なくないのではないかと思います。そうやってたくさん「揺れた」経験は決して無駄ではありません。だからこそ「心かよった うれしさ」が実感できるのだと思います。
********************
揺れながら安定するのです。そしてこれは、大人だって教師だって、同じだと思っています。