これが今から普通です。

福岡県の片田舎で小学校教員をしています。学び/未来の学校/算数・数学/脳/こころ/マネジメント/ライフ・ワーク・バランス/生産性を上げる仕事術/スポーツ/本/漫画/映画/珈琲・・・などなど思いつくままに日々の出来事を綴っていきます。

#4 スピード感

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年末に今話題の麹町中学校工藤校長の著書『学校の「あたり前」をやめた。』を読みました。

表紙にもあるように、宿題の廃止から、クラス担任制の廃止などなど、「手段を目的化しない」の考えのもと、次々と学校改革をしていった背景が描かれています。何よりもすごいのは改革のスピード感。

 

ありがちですよね。計画にばっかり時間をかけて、肝心の実施はとりあえず来年度から…とか。そんなんじゃいつまでたっても変わらないよ。へっぴり腰感ハンパない(苦笑)。

 

ということで、私が校内研究担当などの立場を任されて重視するのは、スピード感。現任校は今年で2年目です。赴任当時、西川純先生が主唱されている『学び合い』や苫野一徳先生の「学びの個別化・協同化」の考え方で授業を、というか先生たちの意識改革ができないものか、とたくらんでいた。

 

結果、本校は学年2〜3クラスの中規模校ですが、少なくとも学年に1クラス、多いところで全クラスが『学び合い』の考え方で授業を行なっています。

 

その秘訣はこれ。

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『学び合い』だって同じ。『学び合い』を広げるためには、広げようとしないことだ。

 

「これ、いいですよ!」「絶対これしかないですよ!」「なんでやんないの⁈」なんてゴリゴリ攻めていってもだーれもその良さは入ってこないのではないか、と。

むしろ私は「使えそうなとこあれば、どーぞ、どーぞ!」ぐらいの感じに構えています。(何ごとも)

 

そこで、実際にした、私の戦略。

①校長先生が4月に出す、学校経営構想を熟読する。特にめざす子供像。ここから、自分が推進していきたい『学び合い』の要素を見極める(必ずある)。

 

②5月あたりに、校内の研究授業で実際の子供の姿を見せる。(さらに、指導案はA4用紙1枚の簡略化も同時提案)

 

③その授業後に(その日にお隣の学級2クラスの先生が、そして夏休みに2つの学年の先生がが)、「先生のその『学び合い』とやらを教えてくださーい!」と来てくれる。そのときにあげたのがコレ!↓

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普通、学習プリントとかをあげてしまいそうだけど、それだとどうしても「手法」として受け取られてしまうと思うのです。

 

また、本をお貸しして、「読んでください」と言った方がより正確に伝わるのですが、「明日から」には間に合わない。むしろ、スタートして、「んん?」ってなった時に、「実は本に全部書いてありまっせー」と出した方が必要感にかられて読むのだと思います。

 

で、私は実際に4月に子供たちに授業の考え方を説明する際に使うプレゼンをプレゼントするのです。(さむ〜)

 

そしてマンネリ化などが予想される時期には、それに合った別のアイテムを…という感じで。

 

このアイテムは今後のブログで小出ししていく予定でーす。乞うご期待。