#2 アリになった数学者
皆さまお正月はいかがお過ごしでしょうか。私はというと、大晦日に紅白や笑ってはいけない…を見ながらだらだら過ごして、年が明けたら近くの神社に初詣に行く。という近年おきまりのパターンで今年も無事に年を越しました。
昔から、お正月というものがあんまり好きではないのですよね。お餅もあまり好きではないし、お節もとりあえず食べますが、いつもの白ご飯とお味噌汁の方が好き。
ただ、元旦に本屋さんに行って、今年最初に読む本は何にしようかなぁとか考えるのは好きです。で、2019年最初に買った本は、数学者 、森田真生さんの「アリになった数学者」という絵本です。小学校中学年以降向けの絵本ですが、大人が読んでも考えさせられる本でした。
以下、少し引用。
「あたまでこの人は悲しいんだなと理解することが、悲しみを知ることではない。相手と一緒になって、自分まで悲しくなったときはじめてその悲しみがわかる。」
「数学をわかることも、これに似ている。ただうまく計算したり、知識を増やしたりするだけではない。数や図形の声に耳をかたむけ、心かよわせ合うこと。」
「アリがエサをわけあうように、数学者は発見をわかちあう。数学者にとって発見はもちろんうれしいが、それを人に伝え、感動を共有する喜びもまた格別だ。」
引用終わり。
いやー、数学者ならではの名言が散りばめられています。(他にも紹介したい部分はたくさんあるのですが…)
算数・数学を発見したり、その感動をわかちあったりする喜びを子供たちが味わえる学びをつくりたいな。そう思わせてくれる絵本でした。